2009年11月05日 00:01
♪信じ合え~る よ~ろこ~びも~
そう、時は過ぎ去っていたのです。
「あのー、Yさん、この冷麺って・・・。」
「その冷麺はね。」
「はい。」
「実は、切れてるんです。」
「えっ、麺が?」
「いえ、賞味期限が。」
「・・・。」
「ほら、高島屋で見つけてもらってね。」
「はあ」
「もう嬉しくて、舞い上がっちゃって。」
「はあ」
「だから、勢いでたくさん買い込んじゃったでしょ。」
「ええ」
「でもね、肝心なことに気が付いたの。」
「はあ」
「この冷麺はね、生麺なんです。」
「ですよね。」
「だから、生麺の宿命でね。」
「はあ」
「日持ちしないの。」
「・・・なるほど。」
「ほんの何日かしか持たないの。」
「・・・。」
「ほんとやられたわって、かんじでしょ?」
あのー、「やられた」のは、私のほうなんですけど。
っていうか、それ、私に同意を求めるところじゃないですよね。
「でも、食べてみても、分からなかったでしょ?」
「はあ・・・まあ・・・。」
「だったら、大丈夫ね。」
それって、全然、「大丈夫」の根拠になっていないんですけど・・・。
「だから、キムチも多めに入れたんですよ。」
「・・・。」
それは、多少、異質な味がしても、辛さで分からなくするためなんじゃ・・・。
何のことはない。
「隠し味」どころか。
「隠し過ぎて」いたわけです。
「でもね、先生。」
「はい。」
「日本のメーカーって、優秀ですからね。」
「はあ。」
「そりゃ、中国産なんかに比べたら。」
「なるほど。」
「だから、多少、過ぎても大丈夫なんです。」
「そう、そう。そうですよね。」
と、自分に強く言い聞かせます。
やはりYさんは、偉大だ。
賞味期限が切れたものを平然と来客に出せる器の大きさ。
そもそも、「来客」だと思われていない気もしますが・・・。
それを私がしっかり食べてから告知する演出。
しかも、「ひと味違う」なんて・・・。
しかし、私は、さらに思い知らされるのです。
Yさんの偉大さを。
次に、Yさんの口から発せれらた言葉に。
「でね、先生。」
「はい。」
「野村さん、辞めちゃうんですってね。」
「はぁ?野村さん?」
「楽天の野村監督よぉ。」
「・・・。」
えっ?
冷麺ネタは、もう終わりですかっ!?
すっかり過去の出来事になってませんか?
今少し冷麺の賞味期限について、事情聴取をしたい私。
しかし、Yさんの中では、すでに一件落着。
まるで、流しそうめんをつかみそこねたかのような虚無感。
今さら話を蒸し返すことなど、できる雰囲気ではありません。
きっと再審請求しても、棄却されることでしょう。
で、いつの間にか楽天の野村監督の話題へと強制連行されるわけです。
いやあ、もう、とにかくお腹いっぱいでした。
帰宅後、3時間以上経っても、ゲップが止まらないんです。
今年のベスト、いえ、ワースト3に入るくらい苦しかったなあ。
照喜名先生に援護射撃した分。
しっかりと自分に跳ね返ってきました。
まさに、因果応報ですね。
それがね、先週の話なんです。
あっ、もう先々週ですね。
で、先週の木曜日にね。
また、うかがったわけです。
その時ね。
あらためて、痛感させられたんです。
Yさんって、ほんと「Yさん」なんだなあと(笑)
多分、熱心なYさん信者の方なら、もうお分かりでしょう。
きっと展開が読めるのではないでしょうか?
そう、あなたの予想どおりですよ。
果たして、YさんがYさんたり得る、そのおもてなしとは?
-つづく-

