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2008年05月03日 00:01

勇み足サミー

って、曲、ご存知ですか?

もう20年近く前にバービーボーイズというグループが
歌っていました。


今日は、Yさんのお宅へ出張治療の日です。

Yさんといえば、当ブログをご覧の方の中にも静かなファン層を
築かれています。

まんじゅうこわい」「イメクラ、好きですか?
など、中身の濃いエピソードを次々と生み出してくれます。

「まなブログ」には強い味方ですが、私の胃腸には、なかなか手厳しい存在です。


例によって、治療後にお食事を一緒に頂きます。

実は、帰宅後に用事があったので、今日は、できるだけ、
早めに失礼したかったんですね。

だから、速やかに頂きました(笑)


といっても、あまりガツガツ食べてはいけません。

「そんなにお腹が減ってたんですか。」と
おかわりを出されてしまうからです。

心は、冷静に。

動作だけ、速やかに。

私も身をもって学習しています。


今日は、小鉢が多かったんです。

まずは、そこから頂いていきます。

食べ始めて間もなく、Yさんがおすましを温めて持って来てくれました。

すると、いきなり・・・


「先生っ、そんな食べ方しないでくださいっ!」

耳元でいきなり叫ばれたものですから、思わずむせてしまいました。

ご飯粒の何粒かは、確実に気道へ迷い込んだようです。


何を指摘されたのか、すぐには分かりません。

ご飯でもポロポロこぼしていたのか?

しかし、床をみても、Yさんの靴下の毛玉以外は、
何も落ちていません。

多少、猫背ぎみでしたが、肘をついて食べていたわけでもありません。


「あのー、何か見苦しい食べ方してましたか?」

「先生、その小鉢、もう先に食べてしまっているじゃないですか!」

そう、Yさんの矛先は、私が最初に平らげてしまった小鉢に
向けられていたのです。


それは、焼たらこと糸こんにゃくを和えた珍味に近いお惣菜でした。

「それはね、そのまま、食べてはダメなの。温かいご飯の上からかけて、
後から持ってくる壬生菜(みぶな、京野菜です)のきざんだものと一緒に
頂いてもらわないと。」

「・・・はあ、そうでしたか。すいませんでした。」

35年間、蓄えてきた私の智恵袋が「ここは素直に謝っておきなさい」と
教えてくれました。


しかし、神様はここでも私に粋な試練をくれるではありませんか。

「はいっ、先生、お茶碗、貸して!」

もう底の方に少しだけご飯が残っているだけの私のお茶碗を持って、
炊飯器まで戻っていくではありませんか。

「あのー、半分くらいで結構ですから・・・。」

お約束どおり、山盛りのご飯が返ってきました。

しかも、Yさんの憤りを表すように、しゃもじで押し付けた痕跡が認められます。


そうして、タッパーから、小鉢てんこ盛りの「珍味」と、壬生菜が出されたわけです。

「これこれ、そんな先生に無理やり勧めては気の毒よ。」

94歳のお母さんが助け舟を出してくれます。

(ああ、さすがお母さん、ありがとうございます。)

「無理やりじゃないわよ。これは、こうやって食べるものなの!」

「じゃあ、私が漬けた奈良漬も一緒にお出ししなさい。きっと食べやすいから。」

(・・・おかあさん、あなたもですか。)

そうでした、根本的なことを忘れてました。

この二人は、親子だったのです。


言われたままに、山盛りのお茶碗からこぼさないように細心の注意を払いながら、
珍味と壬生菜をかけていきます。

「・・・では、あらためて頂きます。」

と、箸をつけようとしたその瞬間。

「ダメ、ダメ、それじゃあ。」

「!?」

「もっと壬生菜としっかり混ぜないと。歯ごたえが全然違うんだから。」

「・・・はあ、そうですか。すいませんでした。」


肩越しにYさんの刺すような視線を感じながら、そそくさと頂きます。

珍味が一層、その度合いを増したような何ともいえない味わいです。

心拍数が高まるのを自覚しながら、お茶碗の底が見えかけた頃・・・。

「あらっ、私の奈良漬け、出してないんじゃないの!?」

「・・・」

お母さんから、ボークまがいの鋭い牽制球が飛んできます。

「いやあ、もう今日は十分頂いてますので、また、次回に。」

「そうですか、よろしかったら、持って帰られますか?
この奈良漬はね、私の実家では・・・(後略)」


食べ終えました。

自分で自分を褒めてあげたいと思いました。

「ねっ、そうやって食べたら、おいしかったでしょ?」

「・・・そうですね。おっしゃるとおり、ご飯にかけて、
壬生菜と混ぜたほうがおいしかったです。」

「でしょー?だから、おすすめしたのよ。」


果たして、これは「質問」なのでしょうか?

他に何と答えられるのでしょう。

まるで取調室でカツ丼を勧められながら、自白を促されている容疑者のように。


これはね、神様が教えてくれているんです。

せっかくYさんが作ってくれた料理。

それを感謝もせずに、さっさと食べてしまおうなんて思った私。

ありがとうございます。

身にしみて、分かりました。

まさしく私の勇み足。


反省したおかげか、帰り道は、私の走っていた車線の流れがスムーズで
信号のタイミングも良かったんです。

で、結局、そんなに遅れることなく、帰宅できました。

ほんとありがたいことですね。


そのうち、ブログをご覧の方の中でも、Yさん宅で一緒に食卓を囲みたい
という奇特な方が表れそうですね(笑)

ご希望の方は、頼んでみますので、ご連絡ください。

大丈夫、ちゃんと後で胃のツボに鍼をさせてもらいますから(笑)


ということで、今宵はこのあたりで。

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コメント

はじめまして^^
最近見つけて拝見させてもらっています。
あんまり面白いので思わずカキコしました^^
正しい事が良い事とは限らないのですね。
忘れていた大人の対応見せてもらいました。

ワルツ 2008年06月13日 16:00

ワルツさん、はじめまして。
見つけて頂いて、ありがとうございます。
また、お初のコメント、嬉しいかぎりです。

これが「大人の対応」なのかは怪しいものです。
単に小心者なだけかもしれません。

ただ、「大阪のオバちゃん」の戦闘能力がズバ抜けていることだけは、間違いありません。

今度、ベジータにスカウターを借りて計測してみます。(分からなかったら、すいません。)

今後もまなブログへ遊びに来て頂けたら幸いです。
頂いたご縁に感謝します。
ありがとうございます。

manablog 2008年06月13日 23:14

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