Skip to main content.
ショッピングサイト【アクトスモール(ACTOS Mall)】

2008年06月14日 00:01

トップブリーダー推奨

トップブリーダーって、ご存知ですか?

あの血統書付の名犬を育てる方たちですね。


昨日の続きです。

『能ある鷹』騒動も一件落着し、Yさんの治療にかかります。

次に、お母さんの治療にかかっている間に、
Yさんが台所で食事の用意をしてくれています。


「Yさん、お母さんの治療、終わりました。」

「そうですか。じゃあ、お食事を用意しましたから、食べていってください。」

「いつもありがとうございます。では、遠慮なく頂きます。」

その日は、手作りのカレーライスです。


実は、多才なYさん。

お若い頃は、喫茶・軽食のお店をやられてたんです。

そのお店の看板メニューが手作りカレー。

スパイスからブレンドした本格派です。

今でもスパイスは、台所の棚にビンがズラッと並んでいます。


「うわー、おいしそうですね。では、頂きます。」

食べようとしたその瞬間。

「ちょっと待って!」

飼い犬に「待て」をしつけるトップブリーダーのように
Yさんから鋭い制止が飛んできます。


「カレーを食べる前に、今日はこれを食べてもらわなきゃ。」

と、おもむろに冷蔵庫から大振りのバッテラ(鯖寿司)を取り出されました。

ネタとシャリを酢締めの昆布でグルッと巻いています。

「これは、山陰地方の特産でね。二軒隣りのNさんとこの息子さんが・・・(後略)」


しばらく「待て」の状態が続きます。

当然、その『ロード・オブ・ザ・バッテラ』がエンディングを迎えるまでは、
箸をつけることは許されません。


どうやら、Yさんが、小さい頃から可愛がっておられたNさんの息子さんが、
野球推薦で山陰地方の私立高校に就学されたようです。

礼儀正しく、心優しい彼は、帰省の度にYさん宅に山陰特産のバッテラを
お土産に持ってこられたようです。

そして、今でも産地のバッテラが美味しい季節になると、取り寄せてYさん宅へ
持ってきてくれるのだそうです。


そして、物語は始まります。

そのNさんの息子さんが、中学卒業時に大阪の高校に進学するか、山陰の高校に寄宿するか
の選択と決断を描いた序章「巣立ち」。

次に、ホームシックにかかりながらも、いかに練習に汗を流したかを描いた第一章「望郷」。

そして、監督の方針や地元の後援会の思惑などから、彼がレギュラーになれなかった経緯と
苦悩を描いた第二章「葛藤」。

悲願であった甲子園出場を果たせず、大阪に戻ってきた第三章「帰郷」。

そして、地元の信用金庫に就職され、良き父として現在に至る終章「新たなる旅立ち」。


まるで、NHKの朝の連続ドラマを見ているような錯覚に襲われました。

「へえー」

「ほおー」

「それは、それは」

右手に箸を持ったまま、半ば無意識にあいづちを打つ私。

今日の献立が麺類でなくて良かったなあと、変なところで感謝。

これまで、同じようにYさん宅でバッテラをご馳走になった方たちは、
みなさん、この物語に涙されたことなのでしょう。


「ほら、ほら、先生。ボーッとしてんと、早くバッテラ食べてみてよ。」

別に、ボーッとしていたわけではありません(笑)

いちおう、これを「よし」の合図とみた私。

待ちかねたように箸をつけます。


「うん、これは美味しいですね。」

昆布の上品で濃厚な味わいが広がります。

「待て」をくらっただけに、さらに美味しさが増したのかもしれません。

「でしょ?ほんまに美味しいでしょ。これはね・・・。」

「あっ、すいません。お茶頂けますか?」


新たに『ロード・オブ・ザ・バッテラ 第二部』が始まりかねないと
危険を察知した私。(NTT用語では、KY(危険予知)と言います。)

お茶をお願いして、見事に間合いを外すことに成功しました。


「いやあー、ほんと美味しかったですね。大阪では、滅多に食べられない味ですね。」

もう見事に小腹が膨れてきました。


しかし、『ロード・オブ・ザ・バッテラ』は、ほんの序章に過ぎなかったのです。

ここからが新たな伝説の幕開けだったのです。

2分後、私は、それを身をもって知ることになります。


ということで、続きは明日です。


今宵は、このあたりで。

トラックバックURL
http://blog.actosmember.com/trackback.php?id=1304
このトラックバックURLを使って、この記事にトラックバックを送ることができます。
※記事と直接関係のない内容のトラックバックはお断りする場合があります。ご了承ください。

コメント

この先が気になって 仕方ありません 
面白すぎます・・・Yさん。

いちご 2008年06月14日 06:45

気にして頂いて、ありがとうございます。

私の胃腸が許すかぎり、ご期待に添うよう、今後も精進致します(笑)

いつもありがとうございます。

manablog 2008年06月14日 23:12

コメントを書く