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お待たせしました。
Yさん伝説です。
最近、Yさんファンが増えております。
「Yさんネタ、楽しみにしていますから、先生も頑張ってくださいね。」
はい、ありがとうございます。
ところで、Yさん伝説に関して、私が何をどう頑張るというのでしょうか?
「まあ、身体に無理しないようにしてくださいね・・・へへっ」とのことでした。
無理するのを期待してるんでしょうね、きっと(笑)
Yさん伝説をまだお読みでない方は、こちらからどうぞ。(伝説1、2、3、4、5、6)
「先生、これ飲んでみて。」
今日は、お宅に着くや否や、お茶を飲まされ・・・いえ、頂くことになりました。
「これはね、私の友達が漢方薬局から買ってきてくれたんです。
何でも中国から仕入れた珍しくて、高いお茶らしいんです。」
そうして、コンロからやかんを外し、茶瓶に注いでくれます。
「えーと、湯呑み、湯呑みは・・・。」
Yさんは、股関節に障害があるため、歩行が困難です。
台所の中で移動してもらうのも気の毒でした。
「あっ、そちらに空の湯呑みがあるみたいですから、お借りしてもよろしいですか?」
「使ってないやつですね。それでいいですか、すいませんね。」
お寿司屋さんにあるようなしっかりとした底の深い湯呑み。
Yさんにお茶を注いでもらいました。
濃い茶色の液体が湯気を立てています。
底のほうには、葉っぱか、茎か分かりませんが、黒っぽいお茶の成分らしきものが沈んでいます。
「では、頂きます・・・!?・・・あのーYさん、何か浮いてますけど。」
「えっ、お茶の葉じゃないですか。何やらいろいろ入っているみたいですから。」
「でも、白いんですけど・・・。」
う~ん、何だろう、これは。
お茶の成分で白いものって・・・。
糸くずというか、さきいかのカスみたいな、よく観るとこれって・・・。
「これって、みかんの皮についているヒゲじゃないですか?」
「えっ、もしかして・・・おかあさーん!」
居間では、お母さんがテレビに観入っておられます。
「おかあさーん、ここにある湯呑み、使ったあ?」
「湯呑み?・・・別に何も飲んでないよ。」
「あのー、お母さん。さきほど、みかんを食べはりませんでしたか?」
「あー、お昼に食べましたよ。」
ちなみに、もう夕方です。
「その時、みかんの皮についているヒゲとか、どうされましたか?」
「さあ・・・どないしたんやろ。」
そう言ったきり、また、何事もなかったかのようにテレビへと視線を戻されます。
ちなみに、チャンネルは、一日中、NHKです。
お母さんは、ちゃんと覚えていらっしゃらないようです。
しかし、私は、頭の中で鮮明にそのシーンを再現することができます。
おばあちゃんとご同居の方は、よくご存知でしょう。
おばあちゃんは、手元にある湯呑みを「一時保存の場所」として、活用する習性があるのです。
ちなみに、私の祖母は、入れ歯を湯呑みによく放置します。
以前、洗面台になぜか湯呑みが置いてあり、中をのぞくと入れ歯が入っていました。
一瞬、寒気がして、声にならない叫びをあげてしまいました。
ここが大事なポイントです。
おばあちゃん用の湯呑みは、お土産でもらったような一品モノに限定することをおすすめします。
揃いの同じものが何個もある湯呑みを使うのは、危機管理意識に欠けると言わざるを得ないでしょう。
一度、「マイ湯呑み」として認識されると、後からいくら高価なものをプレゼントしても見向きもされません。
早めの対処をおすすめします。
多分、Yさんのお母さんも食卓でみかんを食べながら、食べにくいヒゲをとって、
手元にあった湯呑みに「一時保存」されたのでしょう。
ただそれが、「長期保存」化してしまったものと・・・。
試しに他の湯呑みにお茶を注いでもらうと、白ひげは浮いてきません。
これで決まりですね。
帰り際、居間で薬を飲んでおられたお母さん。
手元にある湯呑みの底には、ちゃんと錠剤の包装パックが「一時保存」されていました。
こうして、「おばあちゃん行動学」に造詣を深めてしまった私。
しかし、適齢期の女性とは縁がないまま(笑)
それもまた良し・・・哉。
ということで、今宵はこのあたりで。
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