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あなたも数えてみてください。
昨日の続きです。
「長生きの秘訣は、長息に通ずる」
昔から、こんなふうに言われています。
つまり、呼吸は「浅く速く」よりも、「深くゆったりした」ほうが健康に良いということ。
ひとつ良い例があります。
私たち鍼灸師が、必ず一度は手に取る中国の古典に「難経(なんげい、なんぎょう)」があります。
およそ4~5世紀頃の作だと言われています。
そこにこんな一節があります。
「人一日一夜凡一万三千五百息・・・」
つまり、人は一日でおよそ13,500回、呼吸しているということ。
これを1分間あたりに換算すると、およそ9.37回です。
これに対して、現代人の呼吸数は、生理学的に12~20回とされています。
では、間をとって、仮に16回とします。
一日に換算すると、23,040回となります。
1,600年前と比べて、9,540回も増えていることになります。
これには、運動量であるとか、ストレスであるとか、さまざまな要因が考えられます。
しかし、薬も治療機具もなかった時代。
呼吸という生命活動が健康へのキーワードとして、今より重要視されていたのは間違いないでしょう。
私たち現代人の呼吸の回数が多いということは、浅くて速いんですよね。
ところで、通常、意識せずに呼吸しているとき、一体どれだけの酸素を吸っていると思いますか?
成人男性の肺活量は、平均3,000~4,000mlです。
成人女性では、平均2,000~3,000mlとなります。
生理学用語で、「1回換気量」というものがあります。
普通に意識せずに静かに息をしている時の呼吸量です。
つまり、酸素を得て、二酸化炭素を放出しているガス交換の量です。
どれくらいだと思いますか?
なんとたったの500mlなんです。
それで獲得した酸素は、脳や内臓など、生命にとって、優先順位の高いところから供給されます。
つまり、そんな呼吸ばかりしていると、身体のすみずみまで十分なガス交換が行われないんですね。
だから、呼吸が浅い人は、お肌にシミができたり、かぶれやすくなったりしやすいんです。
東洋医学では、「肺は皮毛(ひもう)を主(つかさど)る」と言います。
ちなみに、肺活量ですが、身長、性別、年齢、姿勢などによって異なります。
成人の推測正常値は、次の公式によって得られます。
・男性={27.63-(0.112×年齢)}×身長(cm)
・女性={21.78-(0.101×年齢)}×身長(cm)
例えば、私の場合は、こうです。
{27.63-(0.112×36)}×175=4,129.65
およそ4,000mlですね。
ちなみに、スポーツ選手の中には、なんと7,000mlも肺活量がある人もいるそうです。
ところで、身体にとって、最も自然な呼吸の仕方とは・・・。
はい、続きは明日です。
今宵は、このあたりで。
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