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さあ、犯人は誰なのか?
あなたもご一緒に推理してみてください。
Mさんは、80代の男性です。
お宅へ定期的に出張治療でお邪魔しています。
今でも現役の税理士さんです。
言葉遣いも丁寧で、実直なお人柄がにじみ出ておられます。
ほんとまさしく紳士ですね。
奥さんともども、治療させてもらっています。
で、ある朝、奥さんからお電話を頂きました。
その日は、水曜日。
午後からMさん宅への出張治療のご予約を頂いてました。
ご都合でも悪くなられたのかなと思い、お話しを伺います。
「実は、一昨日から主人の血圧が急に高くなりまして・・・。」
「えっ、それは心配ですね。やはりかなりつらいご様子ですか?」
「はあ、それが少し耳にクラッときているようで・・・。」
「他にはいかがですか?」
「いえ、以前、血圧が高かった時のような頭痛やめまいはないようです。」
「そうですか。もし、急を要さないのであれば、予定どおり、お昼からでも大丈夫ですか?」
「はい、取り急ぎ、ご連絡だけしておこうと思いまして・・・。」
う~ん、どうされたんだろうなあ。
午前中の仕事を終えながら、Mさん宅へ伺う用意にかかります。
Mさんは、以前から、高血圧の症状を伴っておられました。
しかし、最近、体調も安定してこられたんです。
今夏、1日4錠飲んでおられた降圧剤(血圧を下げる薬)も、今では1日1錠まで減らされました。
1日1錠にされてから、すでに半月以上。
その後も、血圧はずっと安定されたままです。
先週、お邪魔した時にも、そんな徴候は見受けられませんでした。
首をひねりながら、Mさん宅へ到着。
実は、車で5分のすぐご近所なんです。
まずは、治療前にご本人からお話を伺います。
「一昨日から、急に血圧が上がられたということですね。」
「そうなんです。急に、200を超えてしまったんです。」
「えっ、そんなに高かったんですか?」
普段は、血圧も、上が130~140、下が80~90くらいとおっしゃってました。
「はあ、それから、今までずっと高いままなんです。下がっても、180以上、ありまして・・・。」
「しかし、その割には、あまりつらいご様子ではないですね?」
「はあ、それが私も不思議で。以前なら、頭痛やめまいなどの症状が出ていたはずなんですが。」
「奥さんからお電話で伺った際には、耳にクラッと来られたとか?」
「はあ、一昨日の晩に。でも、今はそれほどでもありません。」
「う~ん、それも不思議ですね。」
「ええ、体調はあまり普段と変わらないんですよ。」
この時点で、私の中には、ある推測がありました。
犯人は、「腎」ではないかと。
つまり、経絡でいう腎経の変動ですね。
「心」が犯人で、血圧があがった場合。
症状は、こんなもので済まないはずだと。
とにかく、もっと状況証拠を集めることが先決です。
このような急激な変化があった場合。
必ずその前に、原因となる要素が潜んでいます。
「Mさん、一昨日の晩、耳にクラッときた以外に、何か変わったことはありませんでしたか?」
「そういえば、おしっこがやたら出ました。」
「そんなに水分を摂ったわけではないんですよね?」
「ええ、いつもどおりだったと思います。」
ますます、腎が怪しい。
排尿を主(つかさど)る膀胱は、腎の子分です。
いずれも、「水」を主ります。
現代医学でいう泌尿器系セットですね。
「尿の色はいかがでしたか?」
「はあ、いつもは少し黄色いはずなんですが、その時は、透明に近かったですね。」
「なるほど。少し寒気を覚えられませんでしたか?」
「そういえば、鼻水も少し出てましたね。風邪かなって思ったくらいですから。」
これらは、冷えの症状ですね。
東洋医学で言う「寒邪(かんじゃ)」が侵入したようです。
尿や鼻水の色で、それが分かります。
体内に熱がこもっている時は、尿も鼻水も黄色いんです。
しかし、身体が冷えている時は、どちらも透明に近づきます。
となると、何か「冷え」の原因があるはず。
「一昨日も含めて、先週から、何か普段と変わったことはされませんでしたか?」
「いえ、特には・・・いつもどおりでしたね。」
「どこかに出かけられたとか?」
「いえ、それもありません。」
「何か新たな心配事はありませんでしたか?」
「はあ、それも思い当たりません。」
う~ん、この線はハズレのようですね。
肉体面、感情面でも、大きな要因はないようです。
じゃあ、食事かな。
実は、この先、市原悦子もびっくりの大きな展開が待っていたのです。
ということで、続きは明日です。
はい、「第一幕」という時点で、お約束でしたね。
Mさん、早速、登場してもらいましたよ(笑)
ありがとうございます。
だって、「ブログに使わせてもらえませんか?」と伺った時、
「で、いつ頃になりますか?」
って、すぐに訊き返されたものですから(笑)
ところで、Mさん。
第何幕まで引っ張ったらいいですか?
では、今宵はこのあたりで。
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