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ショッピングサイト【アクトスモール(ACTOS Mall)】

2009年09月14日 00:01

現人神、降臨す。

やはりそれは、神の領域。


台所に突然、登場されたお母さん。

Yさんに手渡された一品とは。

コレです。


わが家にも同じものがあるんです。

何だと思います?

お宅に仏壇がある方は、お分かりですね。

お供え用のご飯入れです。


ご飯といっても形だけですから。

わが家では、このように少量です。


朝、炊き立てのご飯。

まずは仏さんにお供えします。

当然、信心深いYさんも同じです。


Yさん宅では、このお供え用のご飯入れが3つありました。

しかし、さすがYさん宅。

仏さんにあげるご飯も山盛りです。

ご先祖様もさぞかしお喜び(?)のことでしょう。


「○○ちゃん、お願いね。」(〇〇はYさんの下の名前)

「はい、りょーかい。」

Yさんは、お母さんから3つとも受け取られました。

とりあえず、食卓の端っこに置かれたんです。


後で、食器と一緒に洗われるんだろう。

そう思ってたんですね。

みなさんもそう思われるでしょ?


ところが・・・。

この後、信じられない光景が私を待ち受けていたのです。

はい、みなさん、ご用意はよろしいですか?

先に、トイレは済ませておいてくださいね。

では、ゆっくり深呼吸してから、続きをどうぞ。


「じゃあ、私も一緒に頂きますね。」

Yさんは、そう言って、お茶碗を手に取られます。

その時、私のほうが、炊飯器が置かれている脇卓に近かったんですね。

「Yさん、ご飯、よそらせてもらいましょうか?」

「ああ、いいの、いいの、先生。これがあるから。」


そう言われると、とても自然な動作で、食卓の隅っこに手を伸ばされるわけです。

そこに置かれているのは、もちろん、お供え用のご飯入れ。

左手でご飯入れを手元に手繰り寄せられます。

右手には、お箸。


「ほいっ、と。」

そんな呪文を唱えられた刹那。

お箸をご飯入れの受け皿に突っ込んで、ご自分のお茶碗にかき出されるではありませんか。


「えっ・・・。」

思わず時間どころか、呼吸まで止まってしまいました。

箸先に豚しゃぶをつまんだまま・・・。


「ほいっ、と。」

「もういっちょ。」

さらに、呪文は続きます。


Yさんは、とても軽快です。

時間の停止した私とは裏腹に。

至極、当たり前のような動作で。

まるで、ご飯の正しい食べ方はこうよと言わんばかりに・・・。


お供え用のご飯は、当然、朝一番で捧げられます。

で、その時、すでに12時間以上は、経過していたはず。

見た目にも、カピカピなんです。


Yさんが、ご飯入れを流し台に運ばれます。

そして、さもおいしそうに、カピカピのご飯を豚しゃぶと一緒に口に運ばれます。

私が失った声を取り戻したのは、すでにそんな時でした。


「・・・あのー、Yさん。」

「?」

「それ、お供え用のご飯ですよね?」

「ええ、そうですよ。」

「かたくないんですか?」

「大丈夫。私は、ちょっと固めのほうが好きなの。」

「・・・。」


何かおかしいことでも?

逆に、そう問い返されているようです。

もしや、これは、おかしくないのか・・・?


いや、これは、いけない。

危うく冥界の門をくぐらされるところだった。


しかし、この衝動を抑えることはできません。

「あのー、それで足りるんですか?」

「あら、先生。これでも、結構、あるのよ。」

もしや、最初から食べられることを想定しての「お供え」だと言うのか・・・。

「ダイエット中の私には、ちょうどいいの。」


ダメだ。

私の限界は、ここまでだ。


「限界だと思うから、そこが限界になるんだ。」

よく青臭い青春ドラマで耳にするセリフです。

しかし、絶対的な大きな壁を前にして、人はその無力さを思い知らされるのです。


冷蔵庫のスペースと同じく。

「お供え」さえも合理化の対象だと言うのだろうか?

ここまでしないと、テトリスの達人にはなれないのか?


いや、これは、日本の誇る「もったいない」文化では?

しかし、仏さんに捧げる行為は、また別のはず・・・。


恐ろしきかな、黒魔術の効力。

着実に私の思考を錯乱させてくれます。


いや、待てよ。

「お供え用」のご飯を当たり前のように食されるYさん。

そのご飯は、神仏に捧げられたもの。

つまり、Yさんも神仏・・・。


はっ、もしや、これは。

人であって、人にあらず・・・。

そう、「現人神(あらひとがみ)」ではなかろうか。


現人神。

この世に人の姿で降臨された神。

戦前は、政治的意図もあり、天皇が神格化され、こう呼ばれていた。

あえて、こんなお姿を借りて、「市井(しせい)の人」として、ここに降臨されていたのか。

しかも、口元にご飯粒までつけられて・・・。


おお、なんと。

なんと慈悲深いことなのか・・・。


「先生、何してんの。お箸、止まってますよ。」

「あっ、そうですね・・・頂きます。」

「まだまだ、豚しゃぶあるんですから。」

・・・やはり慈悲深い。


しかし、神仏の慈悲深さとは、私の考え及ぶような浅いものではなかったのです。

「あっ、そうそう、先生。」

「はい?」

「忘れるとこだったわ。」

「はあ。」


この流れは、危険ですね。

できたら、そのまま、忘れて頂けないでしょうか。


「ほら、そこそこ。」

「えっ?」

Yさんの指差す先に視線を向けた瞬間。


「こっ、これは!?」

久しぶりに登場した私の決めゼリフ。

果たして、突如として、視界に飛び込んできたその一品とは?


明日、ピューリッツァー賞級の衝撃の写真が、あなたを混沌の世界へ誘(いざな)います。



-つづく-

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コメント

えっ!!!!!
…昔、ウチでは、祖母も母も、『まんまんちゃん』のご飯は梅雨~真夏でない限り、頂いてたと思いますよ。
炊きたてのご飯に混ぜるか、”おかいさん”にして。
特に母は、お供えして数時間たったらガビガビになる前に食べてたような。。。
うっかり長時間過ぎてしまった時だけ
謝りながら捨ててたような気がする。。。

考えてみると、仏壇が家にある場合、毎朝ご飯をお供えして、それを頂く、という行為は、なかなか現代では実行できるものではないですね。
時間とか、他に食べるものがあるとか、色んな理由で。
う~ん、わたしには出来なさそうですわ。。。

『まんまんちゃん』のご飯を食べるという行為は、子供が神社や寺で理由もわからず、ただ、
一心に祈るよう教えられ手を合わせるのと
繋がっているように思います。

大人になると、一般に色んな雑念で純粋に祈れなくなるようなところ、Yさんは”仏さんのご飯は
食べるもん”という無意識的強固な信念を
もって、ガピガビのご飯を食べつづけておられるのかと想像しました。

懐かしいことを思い出させて頂きました。
ありがとうございます。

KOHANA 2009年09月14日 11:30

私も頂いてました*^-^*

とは言っても、Yさんのようにそのままではなく、
おかゆにして週に1度の割合で。
というのも、10年位前に同僚の実家で田植え体験させてもらったんですね。
も~ぉ、その時の「愛情込めて稲作してるところ」を
目の当たりにしたら、お米がとってもありがたくなってしまったんです*^-^*

「お米」は「出来上がるまでに88の手がかかっている」と言うのだそうですね。
(そのとき教えてもらいました)

お下げしたご飯をジップロックに冷凍しておき、其の後は おなべの後のオジヤや、飲みすぎで(笑)疲れた翌朝のおかいさんにと
重宝させていただいてます♪(←現在進行形)
何の抵抗もなく・・・と言うところが
ますます「Yさんファン」の証拠かも!?
いつもYさん噺、楽しく拝見しています*^-^*
ありがとうございます。
ともこ

ともこ 2009年09月14日 22:49

KOHANAさん

今回は、大変失礼いたしました。
わが家も当然、「まんまんちゃん、あん」で教育されてきました。
お米も作ってますから、ご飯粒は床に落としても口に入れます。

しかし、神様にお供えしたものは、別格なんですよねえ。
そう言いながら、「おさがり」を頂いているのは矛盾してますね(笑)
ご容赦頂ければ幸いです。

おっしゃるように、Yさんはピュアです。
まっすぐです。
人によって態度を変えないのが、何よりの証拠。
これって、なかなかできませんよねえ。
やはり畏敬の念を抱かずにはいられません。

今後とも温かく「伝説」を見守って頂ければ嬉しいかぎりです。

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月15日 00:43

ともこさんへ

こんばんは。
Yさん石鹸の使い心地はいかがでしょうか?
やはり召し上がられてましたか。
お詫びは、KOHANAさんと同じなので、省略させてもらいます。
失礼致しました。

しかし、おかゆを「おかいさん」と表記して頂けるとは(笑)
そうそう、わが家でも「おかいさん」です。
いろんな方がご覧になられていると思うと、ブログではなかなか使いにくいんですが。
コメントで頂けると、ほんと嬉しいですね。

おいしい漬物があると、何杯でもいけますね。
ちなみに、わが家では、「茶がゆ」がスタンダードです。

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月15日 00:47

ご容赦なんて、いえいえ、そんな~(汗)
お気を遣わせてしまい、恐縮です。

結構、ハッキリものを言ってしまう癖があるもので(汗)まだまだ、子供ですね(笑わないで!)

今後も、ブログを楽しみにしています。
宜しくお願い致します。

KOHANA 2009年09月15日 22:07

KOHANAさんへ

はっきり言って頂ける方としか、つながりを深めることはできませんよね。

今後もYさんの良き理解(?)者として、ご声援頂ければ幸いです。

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月16日 00:27

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