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2009年09月15日 00:01

横溝正史ミステリー劇場

言わずと知れた本格ミステリーです。


「ほら、先生。それよ、それ。」

Yさんが指差す先。

でも、そこにあるのは、箸立てがあるだけ。


詳しく言うと、箸立てが2つあります。

1つは、お箸が入っている箸立て。

もう1つは、スプーンやフォークが入っています。

しかし、一見、そこには、「食べ物」が見当たりません。


あのー、ちょっとここでお詫びをさせてください。

昨日、仏壇のお供えのご飯の件。

早速、様々なメールを頂きました。


「うちでも、おばあちゃんは、以前から食べてましたよ。」

同様のメールを他にも頂きました。

大変失礼しました。


わが家では、なかった習慣でしたから、驚いてしまいました。

このあたりは、なかなか情報共有の機会が少ないものですから。

やはり日本人のDNAに脈々と根づく「もったいない文化」なんでしょうね。

それぞれのお宅ごとに受け継がれてきた「文化」があるわけです。


しかし、ただいまより、ご紹介する「伝説」。

「ああ、それは、わが家でもやってるよ。」

って、おっしゃる方がいらっしゃったら・・・。


是非、ご連絡ください。

一度、じっくりお話を聴かせてください。

というより、今すぐにでもお会いしたいぐらいです。


この状況を説明するには、少し事前説明が必要です。

そう、いきなり答えをお話ししても、分かりにくいからです。

「まなブログ」も、分かりやすさをモットーにしております。

まるで、裁判員制度を取り入れた司法機関のように。


まず、こちらをご覧ください。

これは、過去の伝説でも登場しましたね。

そう、高知県名産、天日干しの「うるめいわし」です。

今回も、お土産に頂いて来たんです。


で、結論から申し上げます。

Yさんが、指差しておられたのは、この「うるめいわし」だったんです。

しかし、申し上げたように、その指差す先には、箸立てが2つあるだけ。

みなさん、これをどう解釈されますか?


ここで、「続きは明日」にすると、かなりブーイングですね(笑)

いちおう、わが家の箸立てで解説します。

無理やりスプーンとフォークに入れ替えました。

こんな感じです。


で、「うるめいわし」ですが、2匹がこんな状態にラップでくるまれてました。

もちろん、実際には、しっかり火が通されておりました。


私は、お皿か、ビンを探していたんですね。

もしくは、タッパーか。

「食べ物」を探すわけですから。

これには、みなさんも異論はございませんね?


甘かったんです。

ご縁を頂いて、早2年。

「想定外」がYさんの持ち味といいながらも。

これは、次元が違いました。


はい、よろしいですか?

ご準備のほうは。

しっかりと丹田に意識を置いてくださいね。

でないと、遠隔で黒魔術の呪詛(じゅそ)にかかりますよ(笑)


天日干しのうるめいわし。

こんなところにいらっしゃいました。


①「!!!」

②「・・・」

③「えーーー」

あなたの反応は、このいずれかではないでしょうか?


ちなみに、私は②→①でした。

まず、これが、「食べ物」であると脳が認識するのに、数秒かかりました。

そして、それがうるめいわしの尻尾であることが分かった時の衝撃。

いや、声が出なかったんです。

黒魔術の奥義「金縛りの術」ですね。


これでは、イチロー選手の9年連続200本安打もかすんでしまいます。

私が編集長なら、一面差し替えです。


確かに、Yさん宅の食卓は、小さいんです。

何と言っても、お母さんとふたり暮らしですからね。

しかも、お母さんは、ベッドの横にある脇卓で食事されるんです。


で、その小さめの食卓。

食事の時以外でも、ビンやタッパーが所狭しと並んでいるわけです。

だから、お皿が置けるスペースは、ごく限られています。


その日のメインディッシュは、豚しゃぶ。

うるめいわしがお皿を確保できるスペースは、どこにも見当たりません。


そこで、空間認識能力の高いYさん。

三次元的思考を活用されたわけです。

冷蔵庫だけではありません。

Yさん宅には、無駄なスペースなど、どこにもないのです。


まるで、立体駐車場のような斬新的な発想。

斬新すぎて、凡人には理解できませんでした。


実は、自宅でこの写真撮影をしている最中。

恥ずかしながら、母に見つかりました。

「!!!・・・何してるの?」


箸立てにいわしを突き刺している息子を見て・・・。

母はどう思ったことでしょう。


三十路も半ばを過ぎて、親に心配をかけるのは、誠に心苦しいところです。

しかし、この現場を目撃した衝撃は、とても私ひとりの胸の内に収められなかったのです。

・・・母よ、許したまえ。


「・・・この突き刺さっているやつですか?」

「そう、天日干しのうるめいわしですよ。」

「はあ、以前、頂きましたね。」

「そうそう。また、高知から送ってきたんです。」

「・・・また、豪快な盛り付けですね。」

「はは、そうでしょ。まるで、シンクロの選手が水中から足を出してるみたいね。」


・・・シンクロですか。

うまい例えですね。

確かに、水面から足が2本、出ているみたいです。


しかし、その時の私。

そんなポジティブに受け止める余裕はございません。

シンクロと言うよりは、こんなかんじ。


そう、横溝正史の人気シリーズ「金田一耕介」。

中でも、名作として名高い『犬神家の一族』。

そのあまりにも有名なワンシーン。


箸立てから突き出した、うるめいわしの2本の尻尾。

私の目には、こう映りました。


「さあ、先生。頭からガブリといってちょーだい。」

「はあ、どうも・・・頂きます。」


相変わらず、健在でした。

その固さ。

顎関節がギシギシと悲鳴をあげています。

しかも、頭は炭になってます。

恐る恐る尻尾から、かじらせて頂きました。


「あのー、Yさん。」

「は?」

「頭だけ、残しちゃったんですけど・・・。」

「ああ、焦げてたでしょ。」

「・・・。」


慈悲深い。

あまりにも慈悲深い。



この秋。

新型インフルエンザの猛威が懸念されています。

湿度、気温が高くても、この感染力。


しかし、気を付けなければならないのは、それだけではありません。

黒魔術の呪詛は、時間と距離をも超越するのです。


もし、あなたの食卓でも、箸立てにいわしが突き刺さっている日が到来したら・・・。

「アルマゲドン(終末の日)」は、すぐそこまでやって来ているのかもしれない。


-完-


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コメント

ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

(o_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!

ギャハハハ!!☆ミヾ(∇≦((ヾ(≧∇≦)〃))≧∇)ノ彡☆バンバン!!

母の異常なまでの笑い声に 
朝の1分でも貴重な 鏡に向かう時間を割いて
娘たちが 覗きにきて・・・・

一緒に 大笑いしていました。

さすが Yさん 冷蔵庫といい ありとあらゆる空間を 使いこなす。←こなしているのか?

でも・・・・・
あまり 見入っていると 三次元どころか 
異次元の空間に 引き込まれてしまいますね。
黒魔術の呪詛とともに・・・

Yさんのことも気になりますが
箸たてにいわしを立てて 写真を撮っているところを目撃してしまった
お母様の心情も 気になります・・。

合掌 

いちご 2009年09月15日 07:28

それにしても、、、うーん、すごい。
伝説も回を重ね、そろそろ本が出版されそうですね。

ただいわしの描写は、シンクロの方がよかったなあ。横溝さんの写真は怖かった。が、怖いもの見たさというのはこのことで、もう一度見ようとする自分がいました。Yさんも同じ!?

私もいちごさん同様、お母様の方が心配です。

なかよし 2009年09月15日 07:54

いちごさんへ

それだけ喜んで頂けたら、私の胸のつかえもおりました。
そうやって、共有して頂けると助かります。

Yさんは、空間を使いこなしているのではありません。
まさに「支配」されているのです。

母へのお気遣い、ありがとうございます。
まあ、これも神様からの母への試練でしょう。

合掌

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月16日 00:23

なかよし家族さんへ

本、出ますかねえ(笑)
100回くらいまで、伝説を重ねないと難しいかも。

犬神家の写真、失礼致しました。
怖いけど、見たい。
まさしく横溝さんの狙いどおりですね。

Yさんも同じか?
みなさんは、Yさんと適度な距離をとっておられるから、そう思えるのかもしれませんね。
至近距離で対峙してみると、そんな次元を超越されていることがよく分かります。

おかげさまで、母は今日も元気でした。

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月16日 00:26

素晴らしいですね。筆はとどまるところを知らないのでしょうか。

要約すると「箸たてにいわし」7文字です。
なのにこの内容の濃さ、パワーはなんでしょう。
何者かが谷田先生に乗り移り、書かせたとしか思えません。

恐るべし黒魔術・・・。

Ree 2009年09月18日 12:03

Reeさん、こんばんは。
先日は、セミナーでありがとうございました。

ご一緒に来られたかったですか、Yさん宅?
そのうち、ツアーを組みましょうか?

そう、おっしゃるとおり、要約すれば、1行で済むんです。

これまでの伝説すべてに当てはまりますね。
それをどうストーリーとして展開するか?
この「産みの苦しみ」は、まさに憑依されないと乗り越えられないですね。

はっ、今宵も三半規管の奥で響いています。
「・・・エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。」

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月19日 00:41

1週間遅れですみませ~ん。もーーー最高!
こんな楽しいものを見させていただいて、
もっともっともっと自由であっていいんだと
思いました。
かの巨匠ダリも今大阪に住んでいたら、夢や妄想
なしにすらすら絵が描けたと思います。
Yさん宅台所を「シュールレアリスムの本丸」と
呼びたい。

いわし雲キティ 2009年09月22日 13:24

キティさん、こんばんは。
そんなに喜んで頂いたら、ほんと嬉しいですね。
私の自己満足で執筆させてもらっているYさん伝説。
そんな嬉しいお声が、次回作への原動力となります。

ダリと来ましたか(笑)
確かに、シュールなんですよね。
しかも、ご本人がそれを全く意識していないところが巨匠たる所以です。
まさしく「自然体」で、「伝説の人」。
自然体だからこそ、なのかもしれませんね。
う~む、奥が深い。

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月23日 00:42

ああ、一度、是非ともフィールドワークに
出向きたいと夜な夜な思う今日この頃です。

いわし雲キティ 2009年09月23日 02:13

そうですか、足を運んでみたくなられましたか?

基本的にYさん伝説は、「見て楽しむモノ」であると思います。

しかし、「実際に会ってみたい」と思った時点で、黒魔術の虜になったと思って間違いないでしょう(笑)

私も、しばらく間があくと、やはり恋しくなりますね。

おかげさまで、今のところ、間はあいてませんけど(笑)

いつもありがとうございます。

manablog 2009年09月30日 00:04

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