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実は、意外に多いんですよ。
Iさんは、20代のOL。
お母さんのご紹介なんですけどね。
いつも体調が崩れると、来院されます。
症状は、大体同じ。
肩こり、頭痛、寝違いなど。
実は、先週も来院されたんです。
頭痛がひどいとのこと。
朝、目覚めたら、頭が重い。
仕事中、さらに悪化。
ズキズキ痛くて、ほんとつらかったようです。
で、帰宅後、すぐに来院されました。
脈診、腹診の結果は、腎虚(じんきょ)。
東洋医学で言う「腎」の気が不足しています。
もともと、Iさんは、小さい頃に腎炎を患っておられます。
そのウィークポイントは、やはり大人になられた現在でも変わりません。
ところで、頭痛といってもね。
頭のどのあたりが痛いかで、経絡が違いますからね。
例えば、額からこめかみにかけて。
これも、よくありますよ。
ここは、胃経の守備範囲。
ほとんどの場合、食べ過ぎです。
もしくは、胃を急激に冷やしたか。
だから、頭痛薬を飲んでも、原因の解決にはつながりません。
また、側頭部。
つまり、頭の横ですね。
こめかみから、耳たぶの少し上を弧を描くように通って、後頭部へ。
一般に「片頭痛」と呼ばれます。
ここは、胆経の守備範囲。
食べ物で言えば、お肉や脂っこいものの摂り過ぎかも。
でも、ここは、別名「イラち頭痛」と呼んでます。
ええ、私が勝手に(笑)
胆の親分は、「肝」。
肝は、「怒りの臓器」です。
怒りやイライラは、肝に意識エネルギーがたまってしまいます。
で、肝の気を滞らせてしまうんですね。
すると、子分の胆が、まず、何とかしようとします。
つまり、胆経に何らかの反応が出やすくなります。
側頭部を通る胆経上に表れる頭痛の正体。
これは、思い通りにならない自分の感情が原因ってことが、よくあります。
で、Iさんの頭痛です。
これは、後頭部。
ここは、膀胱経の守備範囲。
膀胱の親分は、腎。
腎・膀胱の泌尿器系ペアですね。
一般に、首筋にブルッと悪寒が走ってひく風邪。
その初期症状の頭痛もここですね。
先週は、まず、胃経を補って、全身の気の流れをパワーアップ。
その後、腎経、膀胱経に経絡に沿って、オイルマッサージ。
さらに、棒灸。
Iさんは、鍼が苦手なんです。
いつもは、これだけで、ある程度は、調子が整います。
しかし、当日は、ちょっと時間がかかりました。
皮膚に刺さない触れるだけの接触鍼もやりました。
さらに、手当ても加えて、何とか症状はとれました。
で、今週。
また、仕事中、急にひどい頭痛が。
後頭部の同じ場所。
職場から予約を入れて頂いて、そのまま、来院されました。
よほどつらかったんでしょうね。
脈をみると、先週より、さらに弱っています。
特に、腎の脈がほとんど消えかけています。
脈をみながら、慎重にツボをとって、前回同様の施術をします。
しかし、腎の気が思うように回復しません。
これは、先週以上だなあ。
で、私は、原因を探るんですね。
お客さんから、いろいろうかがって。
でないと、また、症状が出ますからね。
つまり、身体のメッセージをお客さんに通訳させてもらう。
そのメッセージをどうされるかは、お客さん次第。
腎は、睡眠不足でも弱ります。
また、過剰な水分の摂取や不足。
何と言っても、「水」ですからね、腎は。
さらに、気候で言えば、「寒」に弱い。
身体を冷やすと、腎を傷めてしまいます。
特に、足元からが要注意。
しかし、Iさんから、お話をうかがうところ。
症状が出る前あたりの生活習慣は、特に変化なし。
食生活もいつもどおり。
別に、飲み会があったわけでも、遊びまわったわけでもなし。
もちろん、頭痛以外は、風邪のような症状も出ていません。
ところで、鍼灸治療というのは、あくまで「援護射撃」なんです。
鍼そのもので、病気を治すわけではありません。
その力は、ご本人の生命力ですからね。
ただ、気の流れがどこか詰まっているわけですから、それを取り除くだけ。
逆に、不足しているのなら、補うだけ。
後は、元通りになったご本人の生命力で、自然に治るわけです。
しかし、その日のIさんの身体。
気を補っても、なかなか回復しません。
まあ、回復率40%といったところでしょうか。
そもそも、脈が先週よりかなり弱ってましたからね。
脈が弱いってことは、その人の生命力そのものの低下を示します。
だから、もともとないものを鍼灸で活性化させても限界があるわけです。
どうしちゃったんだろ、Iさんの腎くん。
なぜ、そんなに元気がないのか?
う~ん、分からないなあ。
こんな時は、基本に帰ってみます。
東洋医学の基本である五行理論。
そこで、それぞれの臓器を補う味があります。
それを「五味(ごみ)」と言います。
五味では、腎を補うのは、「鹹(かん)」。
これは、「しおからい」という意味。
つまり、腎を元気にしてくれるのは、塩なんです。
しかし、塩を摂り過ぎて傷めるのも「腎」ですからね。
ここは、注意が必要です。
で、20代のIさんに訊いても分かりません。
一日どれくらいの塩を摂っていますか?
なんてね。
そんなこと、意識してませんからね(笑)
当院では、天然塩を販売しています。
ちゃんと塩田で精製されたものです。
韓国産ですけど。
それをさらに焼き塩にしたもの。
陰陽論でいうと、塩は「陽」の代表選手です。
逆に、砂糖は「陰」ですね。
「焼く」ことにより、より「陽」の性質が強くなります。
その天然塩をひとつまみ、Iさんの手のひらにのせてみます。
で、脈を診ます。
「おおっ、来た、来たぁーっ!」
思わず叫んでしまいました(笑)
なかなか回復しなかった腎の脈。
驚くくらいに元気に打ってくれています。
しかも、「荒れている」ほど強くはありません。
試しに、Iさんにも脈の見方をご案内。
「うわ、ほんとだ。元気になりますね!」
それぐらい、はっきり出ていたんです。
「なるほど、塩が足らなかったみたいですね。」
「えっ、塩ですか!?」
「ええ、身体が塩を欲しがっていますよ。」
「でも、塩って、摂り過ぎると身体に悪いって・・・。」
「そりゃ、摂り過ぎたらね。」
「けど、私は、足らないってことですか?」
「ええ、良質の塩がね。」
試しに、1キロ100円の食塩。
天然塩を販売するのに、比較サンプルで置いているんです。
それを手のひらにのせても、脈はヘロヘロのまま。
「あっ、ほんとだ。さっきと違いますね。」
「でしょ。」
じゃあ、どれくらい摂ればいいのかってことですよね?
そんなの私は知りません(笑)
知っているのは、ご本人のカラダだけです。
だから、「何グラムですか?」と質問されても答えようがありません。
いくら良質の天然塩でも摂り過ぎたら、腎を傷めてしまいます。
その目安はね。
味です。
味が変わります。
塩辛くなるんです。
良質の天然塩は、舐めても、きつい塩辛さがありません。
逆に、後味が甘いくらいです。
これは、比べたら、よく分かります。
おいしいんですよ、ほんとに。
でも、カラダが塩はもう十分足りてますって時。
そんな時は、味が塩辛くなります。
もちろん、思わないんです、おいしいって。
それは、カラダがそれ以上、塩を摂って欲しくないから。
Iさんのお母さんは、うちの常連さん。
天然塩もいつもまとめ買いされます。
で、Iさんのお宅にもちゃんとあるんです。
でも、普段は、調理にパラパラとふりかけるだけ。
「じゃあ、朝、起きたら、白湯に溶かして飲んでみてください。」
「どれくらいの濃さですか?」
「それも適当ですよ(笑)」
「つまり、味で判断するってことですか?」
「そうそう。答えは、自分のカラダに訊いてください。」
その日も、天然塩をペロッと舐めってもらいました。
で、それから施術をすると、あら不思議。
いつものIさん並みに腎の脈が回復してきました。
当然、膀胱経の気の流れも良くなりますからね。
後頭部の頭痛もおさまりました。
ちなみに、その日も、Iさんの後頭部には、指一本触れてませんけどね。
後頭部の頭痛は、「結果」であって、「原因」ではないからです。
ここ、大事ですよ。
現代医学と東洋医学の見解の相違。
その最たる特徴ですね。
今回は、私もいい勉強になりましたね。
で、その決め手になったのも、脈の変化。
脈診というと、難しそうでしょ?
私もそう思ってましたけどね。
そりゃ、専門的に診るのは、経験が必要です。
でも、変化を感じるだけだったら、誰でもできるんです。
いや、これが意外に。
みなさん、できちゃいました(笑)
まさに、身体のメッセージを聴ける有効手段です。
で、前回、名古屋の講座でご案内させてもらったんですけどね。
実は、もう1回、開催させてもらうことになりました。
はい、同じく名古屋です。
おっと、ここから下は、講座の案内です。
今度は、日曜日です。
平成22年1月17日(日)。
前回は、平日でしたので、来られない方がいらっしゃったようで。
今回も主催者は、Yさん親衛隊長のいちごさんです。
講座のお申込み、詳細は、こちらから。
あー、そうそう、内容は、前回と同じですからね。
前回、ご参加された方は、ご注意を。
実は、すでに、仮予約を頂いているそうです。
前回、ご参加頂いた方から。
「えっ、同じ内容なのに?」
「ええ、そうお伝えしたんですけどね。」
と、いちごさん。
嬉しいやら、ちょっと複雑やら(笑)
前回、あまりにも内容が大雑把でしたね。
ちょっとまとめてみました。
・講座名 「『私』と仲良くなるここだけの話」
<午前:お話が中心です>
・3人の『私』の定義と関係(頭で考える私、生命としての私、魂としての私)
・「頭」と「生命」の『私』のギャップによるストレス
・意識がお留守だとストレスを感じやすくなる理由
・波動の法則と人間関係
・輪廻転生と仮の世を楽しむシナリオ
・「頑張る」より「受け容れた」ほうがうまくいく理由
<午後:実技が中心です>
・身体の声を聴く脈の取り方
・脈診テスト、脈の違いを感じてみましょう。
(効くツボ、元気・運気をあげるモノ、カラダが喜ぶモノのチェックの仕方)
・経絡、ツボにあらわれる身体の声。
(食べ過ぎで表れる胃経のツボ、ストレスで表れる心経のツボなど)
・経絡治療の実演、腹診によるツボの取り方。
(講座終了後、ご希望者には、もれなくツボを取らせてもらいます。)
・余話コラム
・風邪をひいて元気になろう!
・この冬を暖房に頼らず暖かく過ごす方法
・仙人秘伝の若返り術とツボ
大体、こんなかんじでしょうか。
ちなみに、余話コラムは、当日の気分次第で大きく変わる可能性ありです(笑)
そうそう、午後の実技は、膝から下を素足にしてもらいます。
ですので、昼休みにでもパンストは脱いでおいてくださいね。
ということで、次回の講座でのあなたとのご縁を楽しみにしております。
うわー、今日も長文でしたね(笑)
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
では、今宵はこのあたりで。
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