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さあ、ご本人次第ですね。
みなさん、「黒冬」って言葉、ご存知ですか?
「こくとう」って、読みます。
中国の五行思想から生まれた言葉です。
「青春」なら、聞きなれてますよね。
青い春。
生命が芽吹く季節。
人生に例えて、10~20代を指しますね。
もちろん、いくつになられても「青春」されている方はいらっしゃいます。
で、青春って、ひとつの単語だと思っていらっしゃいます?
いえいえ、シリーズなんですよ。
「色+季節」で。
では、他の季節を表す言葉は、ご存知ですか?
夏は、五行では「火」。
色は、赤ですね。
でも、「赤夏」ではないんです。
「朱夏(しゅか)」と言います。
朱色なんですね。
人生で例えるなら、30~40代の働き盛り。
仕事にも、一番燃えている世代ですね。
で、秋は、「白」。
「白秋(はくしゅう)」ですね。
実りの秋。
人生でも、50~60代の成熟世代。
文豪の北原白秋の名前もここから取ったんですね。
で、冬は、「黒」。
「黒冬」となります。
人生も終盤。
まさしくこれまで蓄えた智恵を次の世代へ受け継ぐのです。
私のお客さんではね。
この「黒冬」世代の方が、一番多いんです。
で、この世代の方の特徴。
いかにも、冬らしいんですけどね。
「変化を嫌う」んです。
まあ、「嫌う」というか、「恐れる」というか。
まるで、水が凍って固まるようにね。
身体も、思考も、固くなりがちなんです。
「あー、つらい。」
「あー、痛い。」
「早く何とかしてくれ。」
って、一年中、おっしゃってるんですけどね。
じゃあ、良くなるためにご自分で何かをされるか?
っていうと、これが、されないんですよねえ(笑)
いろんな症状もね。
もう慢性化してしまっているでしょ。
だから、病気との付き合いも長いわけです。
で、具合が悪いなりに、それで安定しちゃっているものだから。
なぜか変な愛着が湧いているものだから。
体質改善のために、何かアドバイスさせてもらってもね。
ほとんど実践されません。
逆に、恐れられているんです。
「良くなったら、どうしよう?」って。
いえいえ、これが笑い話ではないんですよ。
傍からみてると、よく分かります。
だって、良くなったら、変わらなきゃならないでしょ?
現在の生活から。
ただ、ごく少数ですが、素直に実践される方もいらっしゃいます。
で、そういう方はね。
ほんと劇的に改善される方が多いんです。
これはね。
何をやったかという内容じゃありません。
心が動いているんです。
凍ってないんですよ。
つまり、気がめぐるわけです。
東洋医学の治療目的は、気の調整ですからね。
特に、黒冬世代の方はね。
この「変化」の効果が大きいんです。
変化しにくいだけに、他の世代よりも、よく効きます。
いやあ、これは、嬉しいですよ。
症状の改善もさることながら。
心の持ち方が変わるんです。
何にでも少し前向きになられます。
ただね。
時間がかかります。
ええ、ほんとに(笑)
で、もし、あなたが、白秋よりお若い方なら。
ご家族や職場で、黒冬世代の方と接せられるなら。
ほんと腰をすえて待つしかないですね。
口で言って、すぐに実践されることなど、滅多にありません。
で、それで普通なんです。
だって、冬ですから。
逆に、試されているんですよね、自分が。
この仕事に就かせてもらってね。
よくわかりました、私も。
典型的なイラちでしたから(笑)
まさしく「雪解け」を待つんですね。
少しずつ、少しずつ。
で、少しでも溶けたら、そこに光を当ててください。
私たちの世代からみたら、何でもないことでもね。
黒冬の世代の方にしてみれば、とんでもない「革命」なんですよ。
ところで、私は人一倍飽きっぽいんです。
まさしく熱しやすく、冷めやすい。
でも、黒冬世代の方はね。
一度、やり始められると、ずっと続けられます。
再び、革命が起きない限り、延々と。
変化を恐れるところが、いいようにも表れるんです。
こんなことを申し上げるのもね。
嬉しかったからです。
80代の女性のOさん。
かれこれ20年来、、膝痛に悩まされておられたんです。
診断は脾虚。
甘いものを食べ過ぎるとね。
脾経が虚してしまって、そのルートである膝の内側に痛みが出やすいんです。
で、ツボに印をつけさせてもらったらね。
それから、ずっと自宅でお灸を続けられました。
ほんと一日も休まれることなく。
何度かツボの位置がわからなくなって、来院されましたが(笑)
で、先日、来られましたてね。
「おかげさまで、もうほとんど痛みがなくなりました。」
って、心底喜んでくれたんです。
いやあ、これは、嬉しいですよ。
かくいうOさんも、典型的な黒冬でしたからね。
最初から素直にお灸をされたわけじゃないんです。
で、私は、「指示」も「依頼」もしませんからね。
あくまで、「提案」だけ。
ご本人に選んでもらうだけ。
そうされるかどうかは、ご本人次第。
「じゃあ、試しにやってみます。」
そのセリフを聴くまで一年かかりました(笑)
「全然熱くないし、気持ちいいですね。」
「でしょー(笑)」
段々、食欲も出てこられました。
さらに、甘いモノを必要以上に食べたくなくなって来られました。
それに伴って、膝の痛みも軽減されてきたんです。
そうやって、効果が出るとね。
後は、ほっておいても、続けられますから。
もちろん、症状が改善されたのも嬉しいですよ。
でも、何より、Oさんのお人柄が大きく変わられましたね。
外出の機会も増えられました。
また、家事も積極的にやられておられます。
こういう姿を見せて頂くとね。
ほんとに思います。
「人は、自分で病気になり、自分で治るもの。」
その「変化」を選択するかどうかも、まさに「人生の選択肢」。
どちらを選んでも、無駄ではありません。
当然、結果は違いますけどね。
ただし、「過程」とセットですから。
明後日は、もう大晦日。
季節の移り変わりが、早いなあ。
って、思ってたらね。
ふと季節と人生を重ねて考えてしまいました。
で、ちょうどOさんのことが頭に浮かびました。
さて、私は、今、どの季節だろう?
しっかり「朱夏」してるかなあ(笑)
Yさんは、「青春」だな。
間違いなく(笑)
あなたは、いかがですか?
では、今宵はこのあたりで。
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