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そりゃ、ご存じなければ分かりませんよねえ。
Tさんは、ご近所に住む社長さん。
空調工事の会社を経営されています。
60代前半です。
「右ひじが痛くて、なかなか収まらないんです。」
「と言うと、結構、長いんですか?」
「そうですねえ。お正月明けくらいですから。」
そろそろ1ヶ月以上ですね。
どうやら、日を追うごとに痛みが増して来られたようです。
「ここ、2~3日は痺れるような痛みが走って・・・。」
「で、我慢できずに来院されたんですね?」
「はあ・・・実は、明日、ゴルフなんです。」
そう、社長さんにとって、ゴルフもお仕事。
ゼネコンさんとのパイプは、ご商売の生命線ですからね。
「夕方、打ちっぱなしに行ったんです。」
「ほお。」
「もう途中でクラブを握れなくなりまして。」
そこまでしても、明日、行かなければならないのです。
Tさんは、以前、背中に痛みを覚えていらっしゃいました。
診断したら、胃にかなりの負担がかかっておられました。
いつもどおり、奇経腹診による手足のツボで痛みが軽減。
それ以来、違和感が表れると、早めに来院されるようになりました。
「おかげさまで、最近、背中は調子がいいんです。」
「ほお。かなり摂生されたんですね?」
「いやあ、どうでしょうか(笑)」
さて、脈を診て、お腹を診て。
ありゃ、やっぱり胃腸だ。
特に、胃の脈が荒れていますね。
胃が「実して」います。
「Tさん、診させてもらいました。」
「はあ、どうでした?」
「以前と同じですね。」
「と言うと?」
「やっぱり胃腸です、胃腸。」
「えっ・・・はあ、そうですか。」
以前の背中の痛みはね。
食べ過ぎが原因だったんです。
病院の検査でもコレステロール値がかなり高かったようです。
で、お正月は、ごちそう三昧。
その後もしばらくは新年会。
日を追うごとに右ひじの痛みが増して来たようです。
「特に、この筋が痛みます。」
「ああ、大腸経ですね。」
みなさん、ちょっとお願いです。
「前になれぃ!」
のポーズをしてください。
その時、人差し指の先から肘まで一直線に伸びてますよね。
それが大腸経のルートです。
以前は、背中に表れたTさんの症状。
今度は、大腸経のルート上である肘に表れました。
だからね。
先日、経絡・ツボ講座のご案内で申し上げたんです。
「ツボよりも経絡を先に覚えましょう。」
その通り道を覚えておくとね。
ほんとに便利です。
Tさんも大腸経の通り道をご存知だったらね。
もう少し早めに気付かれたことでしょう。
「えっ、また、胃腸ですか?」
「はい、原因は同じですね。」
ということで、以下のツボに鍼を刺しました。
・脾経の公孫(こうそん)
・心包経の内関(ないかん)
・胃経の陥谷(かんこく)
・大腸経の合谷(ごうこく)
特に、Tさんは胃経の陥谷が飛び上がらんばかりに鍼が響いてましたね。
ちなみに、これらは、今度の腹診講座でご案内する12のツボから選びました。
で、10分ほど、置鍼(ちしん)しておきました。
陥谷の鍼の響きもかなり収まって来たようです。
これは胃経の邪気が流れ出した証拠。
「では、もう一度、右手に力を入れてみてください。」
「はい・・・あれっ、痛くありません!」
当然、右ひじには触ってませんよ。
胃腸が原因ですからね。
経絡の流れをスムーズにすれば、マシになるんです。
「このひと月というもの。湿布を貼ったり、お風呂で揉んだり。」
「でも、効かなかったでしょ?」
「ええ、そうなんです。」
先月の後半くらいからもね。
チラホラお見かけします。
Tさんのように「食べ疲れ」の症状が表れている方が。
年末からのロングランですからね。
そろそろ限界を超える頃なんでしょう。
みなさんもツボの本なんかで、胃経や大腸経の通り道をチェックしてみてください。
その通り道に何か症状が出てませんか?
だったら、湿布を貼ってもダメですよ。
ちなみに、Tさんは左目のすぐ下がピクピク震えるそうです。
ここ2~3日で気になり出したんだとか。
これも、胃経が怪しいですねえ。
胃経は目から下に向かって降りてますからね。
実は、「食べ過ぎ」で視力を悪くしている方もいらっしゃいますよ。
ということで、原因不明の症状は、一度、経絡をチェックされてみてください。
いつもありがとうございます。
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