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ショッピングサイト【アクトスモール(ACTOS Mall)】

2010年03月13日 00:01

だ~るまさんがこ~ろんだ

振り返って、わが目に映った光景とは?



「だから、いっぺん、連れて来んしゃい。」

相変わらず、たっちゃんとの会話は盛り上がっています。


しかし、さすがに寒くなってきたのでしょうね。

施術を受ける時は、薄手ですから。


「・・・じゃあ、たっちゃん。そういうことで。」


どういうことかは、さっぱり分かりません。


「先生~、お待たせしました。」


結局、15分くらいで電話は終わりました。

残りの施術も順調に。

いつものディナー・タイムへ。


「今日はね。おうどんをゆでますからね。」

「ありがとうございます。」

「ゆであがるまで、これでも召し上がっておいてください。」


そう、いつものねぎとろ巻き。

魔女の宅急便」から仕入れたものだ。


「いやあ、いつもながら、おいしいですね。」

「でしょ。悪くないのよね、このねぎとろ巻き。」


しかしね。

多いんです。

相変わらず、12個入り。

「つなぎ」というよりね。

十分、「一食」として完結する量。


ふぅ~。

何とか頂きました。

一応、まだ、うどんなら入ります。

でも、別に、もういいかなあって腹具合。

しかし、黒ミサの饗宴は、ここから始まるのです。


具沢山の大盛りうどんを皮切りに。

さやえんどうの卵とじ、えのき茸のたまご焼き、サラダなど。

そして、いつもどおり、新たに仕込まれたビンやタッパーに眠る創作料理の数々。


「先生、これもちょっと食べてみて・・・どう?いけるでしょ?」

「いや、これもおいしいですね。」


しばらくこの会話を繰り返すことになります。

まあ、とりあえず、ひと箸つければ、OKです。

お料理ごとに、適度に内容を変えた感想を述べればね。

ちゃんと「検定済」マークを頂けます。


「そうそう、今日はとっておきの一品があるのよ。」

「ほお、それはまた何ですか?」


ここは、関心を示しておくべきところです。

いくらか身の危険を感じますが。


「ジャジャ~ン。『稚鮎の釘煮』なんです。」


効果音付きで登場したのは、ジャムの空き瓶に容れられた一品。

見た目は、定番の「いかなごの釘煮」にそっくり。

さすがに、いかなごより少し大きいでしょうか。


「実はね。彦根から送ってもらったんです。」

「へえ~、彦根から。」

「ほんとご飯が止まらなくなるのよ。」

「それは、それは。」

「じゃあ、先生。覚悟して召し上がってください。」

「・・・。」


いやでも、おっしゃるとおり。

ほんとにご飯によく合います。

最初から、これだけならね。

すぐにでも、おかわりをさせてもらったことでしょう。

でも、さすがにペースが落ちて来ます。

しかし、それを見逃すYさんではありません。


「あら、先生。食が進んでませんね。」

「いやあ、もうしっかり頂きましたので。」

「今日も先生が来られるから、ちゃんと三合炊いておいたんですよ。」

「・・・。」


それは、「ちゃんと」なんでしょうか?

毎度のことながら。

なんで三合も炊くんですか?


だったら、ねぎとろ巻きは要らないじゃないですか。

あれ、ご飯ですからね。

お米ですよ、お米。


躊躇する私。

シビレを切らすYさん。


「はい、じゃあ、先生。これをご飯の上に乗せましょうね。」


と、私のお茶碗の中に、釘煮をビンからかき出されます。


「えっ、ああ・・・自分でやりますから。」


箸を止めないように少しずつ口に運んでいきます。


「なんだったら、お茶漬けにされますか?」


Yさんの気迫がヒシヒシと伝わって来ます。

意地でも三合、食べらせる気だ。


「ああ、いえ。このままで頂きますから。」


ふぅ~。

何とかお茶碗が空になった。

これでひと息、ついたかんじだ。


「そうだわ、先生。」

「はい?」

「サラダにかける梅しそドレッシング、冷蔵庫から出してもらえます。」

「ああ、はい。」


相変わらず、混沌としたドレッシングコーナー。

練りワサビのチューブが、ドレッシングの合間に突き刺さっています。

だって、練りワサビだけで3本もあるし。

そりゃ、チューブを立てるコーナーには入りきりません。


え~と、梅しそ、梅しそ。

こう、ドレッシングが多いと探すの大変だなあ。

おっ、あった、あった。


「はい、Yさん、梅し・・・ハッ!」


振り返った私が目にしたもの。

それは、お茶碗にてんこ盛りされた「おかわり」だった。


「えっ・・・これ、私の?」

「そう、まだまだありますからね、釘煮。」


お茶碗の水平線を遥かに突出した白い稜線。

鑑識を呼ばなくても、分かります。

この平らな斜面。

しゃもじで押さえ付けた痕跡ではないか。

間違いなく2杯分はあるだろう。


「はい、先生。ドレッシング、ありがとうございます。」


そう言いながら、ドレッシングは脇に追い遣られます。

えっ、かけないんですか?

サラダに。

それじゃあ、まるで・・・。


やられた。

まんまと黒魔術の術中にハマってしまったではないか。

茫然とその場にたたずむ私。


しかし、突き刺さるような視線に促され。

椅子に腰を下ろす私。


「・・・では、頂きます。」


完敗だ。

器の大きさが違い過ぎる。

胃腸よ、許したまえ。

このふがいない私を。


長かった。

何と箸が重かったことだろう。

しかし、私は征服した。

ついに、前人未踏のこの頂を。


「・・・ごちそうさまでした。」


もういいだろう。

楽にさせてもらっても。


「あら、先生。釘煮ももう少しなんだから。」

「えっ?」

「食べてしまってくださいね。」

「・・・。」


って、釘煮は、まだビンに1/3は残っています。


「大丈夫ですよ、先生。」

「はあ」

「お茶漬けでサラサラッとかきこめば。」

「そうですか。」

「若いんだから。」


あのー、若いってね。

6月で38歳になるんですけど。

そりゃ、Yさんから見たらね。

若いかもしれません。

でも、「不惑」を前にして、もうそろそろ解放してもらっても・・・。


しかし、私が歳をひとつ重ねても。

同じようにYさんもひとつ、お歳を召されますね。

つまり、これからも一生続くのでしょうか?

この「若いんだから」という殺し文句は・・・。


ふぅ~。


食べた。

食べ切った。

よくやった。

ほんとに自分を褒めてあげたい。


でも、もう無理。

もう入りませんからね。

私は、今日、どれだけ、ご飯を頂いたことでしょう。


ため息をつきながら、背もたれに体重を預ける私。

視線は、うつろに天井を見上げます。

やっと安息の時間を手に入れたのか。

ちょっとしばらく動けないなあ。


しかし、ピューマは狙っていたのです。

獲物が油断するその瞬間を。


「じゃあ、そろそろお魚を出しましょうかね。」


えっ?

今、何かおっしゃいました?


魚?

魚?

魚ですか?


今から?

ほんとに今から?

この状況、ご覧になってますか?


そう、黒ミサの饗宴に欠かせないのが魚料理。

しかも、それは、狙ったように最後。

人間界のコースなら、デザートの頃合い。

この精神的ダメージがもっとも大きくなる時間帯。

まさに、緻密な計算に基づく慈悲深いおもてなし。


「これは、ほんとに絶品なのよ。」


いや、ここまで来れば、味は関係ありません。

物理的な容量の問題ですから。


そんな私の心の叫びなど、Yさんに届くはずもなく。

大きめのタッパーから、小鉢に盛り付けていらっしゃいます。


「さあ、先生。召し上がってください。」

「こ、これは!?」


果たして、私の命運を握るその一品とは?



-つづく-


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コメント

お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。
・・・胃腸は大変そうですが。。。

伝説はいつまで続くのでしょうね~。

彩音 2010年03月13日 15:36

おお、彩音さん。
ほんとお久しぶりですね。

おっしゃるように、胃腸くんには頑張ってもらっています。
まあ、週1回ですからね。
何とかなだめて、すかして(笑)

伝説ねえ。
いつまで続くんでしょうね。
毎回、あっぷあっぷなので、そんなことを考える余裕はないですね(笑)
ほんと、「流れ」におまかせです。

いつもありがとうございます。

manablog 2010年03月14日 00:21

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