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溜めておられたら、抜かないとね。
Oさんは、30代の男性。
背が高く、ルックスも良し。
見るからにデキそうなビジネスマン。
でもね。
ほんとお疲れなんです。
脈が信じられないくらいに弱っています。
これは、生命力の低下の表れ。
しかも、固くとがっています。
これは、常にストレスがかかっている証拠。
「そんな顔されてますけど、相当つらいでしょ?」
「はあ、バレましたか(笑)」
周囲の期待に応えなければ。
それがOさんのモチベーション。
でも、そんなのモチベーションにしちゃうとつらいですよねえ。
もちろん、周囲もそんなOさんを頼りにしますからね。
仕事はデキる人のところに集まる。
サラリーマン社会の法則ですね。
だから、帰宅はいつも深夜。
下手したら、職場の近くのビジネスホテルに泊まられることも。
「何か週末に息抜きはされていますか?」
「それがもう何もする気が起こらなくて・・・。」
以前は、ウインドサーフィンやテニスなど。
スポーツも万能なんです。
でも、あまりにも疲れていて、そんな気力も湧いてきません。
休日はぐったりと昼過ぎまで寝ておられるようです。
「ちなみに、先生はどんな息抜きをされてるんですか?」
「私ですか?」
「ええ。」
「そうですねえ・・・そう云えば、大したことしてませんね(笑)」
「じゃあ、先生も息抜きされてないんですか?」
「・・・っていうかね。そもそも、息を抜く必要がないんですよ。」
いや、ほんとそうなんです。
私もサラリーマン時代は休日が待ち遠しかったものです。
平日に頑張るから、休日に息を抜く。
これが至極当然のことだと考えていました。
でもね。
今は違います。
普段のお仕事でほとんどストレスが溜まりませんからね。
わざわざ息を抜く必要がないんです。
まさに、命令されてやるか、自発的にやるかの違いなんでしょうね。
それで、思い出した光景があるんです。
先日、近くの公園を通りかかった時。
30代くらいの男性がフリスビーを投げていたんですね。
それを飼い犬がダッシュして追いかけます。
で、ジャンプして、しっかりキャッチ。
フリスビーをくわえて飼い主のところに戻ってきます。
「へえ~、 見事なもんやなあ。」
しばらく見ていると何回もそれを繰り返しているんですね。
終いには、飼い主さんがちょっと休憩。
でも、ワンちゃんはフリスビーをくわえて飼い主に詰め寄ります。
つまり、もっと投げてくれってことでしょう。
なるほど。
ワンちゃんにとってはね。
投げられたフリスビーを取ってくることが仕事であり、遊びなんです。
たぶん、犬小屋でおとなしく寝ているより、はるかに充実しているのでしょう。
ハアハア息をしながらも、やめませんからね(笑)
「私も入社間もない頃はそうだったかもしれませんね。」
「たぶん、誰しもそんな時期が少しはありましたよねえ。」
それから、Oさんとは仕事について、少しディスカッションをしました。
ありがたいことに、ここでサラリーマン経験が生きてきますね。
Oさんの気持ちが痛いほど分かります。
「私も逆の立場だったら、きっと同じことをしていたと思います。」
「いやあ、頭では分かっているつもりなんですけどねえ。」
それが今のOさんの課題なんですね。
このまま、突き進んでしまえば、遅かれ早かれ、カラダがもたないでしょう。
ちょっと立ち止まって、考えてみる良い機会だったかもしれません。
施術後。
脈は少し元気になりました。
でも、Oさん本来の元気さには、ほど遠いでしょう。
いつも申し上げてますけどね。
ほんと病気って、「転機」なんだと思います。
きっとそれって、プラスに働きますよ。
っていうか、そう活かしたいものですね。
せっかく病気になったんだから。
またもや、気づきを頂いた一日でした。
では、今宵はこのあたりで。
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